搾取子扱いだった私は、幼少期「人から頼まれたことを断る」ということを知らなかった。
毒親と祖父母に頼まれたことすれば上辺だけでも感謝された(もちろんその後感謝されるどころか義務化されることとなったが)から、
自分でも悪い気はしてなかったというのもある。あと、とらじろうも頼まれたらやったげるもんだって言ってたし。
結果、私は頼まれたら断るという選択肢を知らない子、つまり周りからすれば都合のいいカモになってた。
お菓子目当てで家に遊びに来たいという友達(それなりに有名な放置子だった)を特に遊びたいと思ったこともなかったけど家に連れて帰ってた。
当時学校で流行ってた動物の形をした小さい消しゴムの詰め合わせを買ってもらって
(当時誕生日とクリスマス以外でおもちゃなんて買ってもらえなかったので相当嬉しかった記憶がある)
ご機嫌で学校に持ってったのに、ハゲタカの様に群がってきたクラスメイト達にクレクレと言われてほとんどあげてしまった。
ちなみにその時、場を仕切っていたのは前述の放置子だった。

こんな状態を脱却したのは中二病を患ってから。それまでは自分がカモになってるなんて思いもしなかった。
親はそんな私を都合よくつかってたからそれまで訂正の予知も与えられなかった。
とらじろうはそんなこと全く教えてくれなかった。
むしろ「頼まれたら多少無理してでもやってあげるべき」と教えられた
親には頼まれたら言う通りにしないとブチ切れられた。
いま、子育て中の奥様がいるなら子供にNOと言う勇気を教えてあげてほしい。
こんなこと愛してくれてる親以外の誰にも教えてもらえないよ。
ふと、私の動物消しゴムのために行列ができている記憶が出てきたので書いてみた。