760: 名無しの心子知らず 2011/08/27(土) 17:09:24.74 ID:e5UhPjRa
自分は独身二十代の男です。
自分は小学生のころから十年以上も続けている趣味があるのですが、
先日、この趣味に関する年に一度のイベントに参加する事になりました。
イベントは金・土・日の三日間、ホテルに泊まりこみで行う大規模なもので、
おそらくこの趣味に関係するものでは、国内において最大級だと思います。
学生時代は遊びで外泊を親が許してくれず、また参加費用的にも厳しかった為、
社会人になって独り立ちした今こそ参加できる!と前からwktkして計画していました。
もちろん、職場も金曜日は休まなければいけない為、事前に休暇をとりました。
同僚達との雑談で「何処行くの?」「イベントに参加する」と説明。
「もしかしてコミケってやつ?」と聞かれましたが、
オタク趣味ではありますが、同人誌を買い漁るタイプではなく、
この趣味というのが、何も知らない人に口頭だけで詳しく説明もできるものでは無かったので、
誤解されたくなくて「マイナーなアメリカのゲームのイベントで~」という風に曖昧に追加説明。
今にして思えば、初めての参加でwktkしすぎて口が軽くなってたのがダメだったのかもしれません。
で、此処までが前提。
764: 名無しの心子知らず 2011/08/27(土) 17:10:47.56 ID:e5UhPjRa
金曜日、着替えやら装備やらの大荷物を抱えてトランクを引いて最寄り駅についた自分は、
改札口の前でニコニコして待ってる同僚の女性(以下A)と、ナップザックを背負ったその息子(A子)に遭遇。
親しくもなかったのですが、同僚ですし、声をかけられても自分は特に警戒もしませんでした。
「あれ、Aさんも旅行か何かですか?」
「いえ、うちのA子も自分さんのイベントに連れてってもらおうと思って!」
「? A子くんもイベントに参加するんですか? 珍しいですね、その年で」
「そうなのよお! うちの子ゲーム大好きで、自分さんの話聞いたら行きたいって聞かなくて!」
最初は咬み合わない話に首をかしげてた自分ですが、
しばらくしてようやく、Aが何を言っているのか理解できました。
・自分が休みにゲームのイベントに参加するという話をした
・ゲーム大好きなA子が自分も参加したいと言いだした
・海外のゲームを遊ぶなんて格好良くて素敵!
・どうせゲームのイベントなんて無料なんだから大丈夫!
お金かかってもきっと安いから、大人の自分がA子の分は立て替えてくれる!
・場所もわからないけど自分に連れて行ってもらえば良い!
……これがいわゆる「メダマドコー」状態なんですかね。体験したくなかった。
765: 名無しの心子知らず 2011/08/27(土) 17:11:39.94 ID:W4VytOOa
しえん?
766: 名無しの心子知らず 2011/08/27(土) 17:12:11.39 ID:e5UhPjRa
支援ありがとうございます。
イベントはホテルに宿泊なので、数カ月前には参加申請を締め切ってるんですよね。
当日参加も可能ですが、それは土・日のみで、金曜日の参加は不可。
それも宿泊はできなくて、新作なんかの物販スペースだけみたいな感じになってます。
おまけに無料どころかホテルに泊まるので、料金は数万円です。
当日参加は無料ですが、A子の荷物見る限りは泊まる気マンマンでしょうし。
ゲームショウか何かと勘違いしてたんでしょうか?
あれも参加費必要だった気がしますが……。
ともかく、大慌てで自分は上記の事を説明。
それにA子の思っているゲームとは絶対に違うから行ってもガッカリするし、
他所様の子をあずかって何かあっても責任がとれないと説得にかかりました。
ヘラヘラと笑ってるAが何処まで聞いてくれたかはわからなのですが、
どうやら「お金が数万円かかる」という部分だけは伝わった様子。
「じゃあ仕方ないわね、A子帰りましょう。きっと自分さんがお土産買ってきてくれるわよ!」
自分が「えっ!?」っとなっている間に、呼び止める間もなくA親子は立ち去ってしまい、
これ以上gdgdしてると自分も遅刻してしまう為、憂鬱な気持ちで電車に乗り込みました。
とりあえず車内で同僚の友人と、チーフにメールで根回しだけはしておきましたが……。
長くなってごめんなさい。まだ続きます。
767: 名無しの心子知らず 2011/08/27(土) 17:14:06.10 ID:W4VytOOa
しえん
768: 名無しの心子知らず 2011/08/27(土) 17:14:28.92 ID:e5UhPjRa
で戻ってくると予想通り、月曜日からAのクレクレがはじまりました。
「お土産は!? ゲームのイベントなんだから限定品とか新作とかあるのよね!」
「A子に約束しちゃったから早く頂戴!」
「どうせゲームなんていっぱい持ってるんだから1つくらい良いじゃない!」
「うちお金ないからA子もきっと喜ぶわ!」
お金無いわりに結構Aは良いもの着てる気がするんですがね。
業務に支障がでるほどじゃないですが、休み時間中からまれて、迷惑だったので、
友人、チーフに再度根回しし、次の日の昼休みにAと一緒に会ってもらえるよう頼みました。
そして昼休み、自分はwktkしているAの前にトランクを持って来ました。
イベントに向かう日も抱えていたトランクです。
「いっぱいあるから好きなの選んで良いってこと!?」とドリーム入りだすAを無視して、
自分はトランクにぎっちりとつまっていた、鈍器のような本二十冊近くをドサッと置きました。
表紙に燦然と輝く『 DUNGEONS & DRAGONS 』の文字に、ゲームソフトを想像していたAは目が点状態。
「何よこれ? ゲームじゃないじゃない!」
「いえ、あなたが譲ってくれと仰った『ゲームひとつ』です」
769: 名無しの心子知らず 2011/08/27(土) 17:14:42.25 ID:iC4mBuFG
4円
770: 名無しの心子知らず 2011/08/27(土) 17:15:10.67 ID:e5UhPjRa
自分が十年以上続けている趣味というのは、TRPGです。
いわゆる『RPG』の本家本流、紙とペンとサイコロとでやる遊びでして、
ゲームにおけるシステムやデータが記載されているのが、このルールブックと追加本なのです。
まあ、昨今は文庫本で1冊程度に纏まってるシステムも出ていますし、
D&Dにしても、全員持っていることが望ましい本なんて何冊もありません。
最近は初心者向けのスターターボックスで、1セット5000円程度のもありますし。
もっとも、そんな事をクレクレしてきたAに教えてあげる義理はないですし、
ちょっと大袈裟に誇張はしましたけれど、嘘はついてない。
「本で遊ぶゲームなんかあるわけないでしょ! ゲームをちょうだい! A子に約束しちゃったの!」
「いや、僕も小さいころ遊びましたよー。最近も人気の奴があってアニメになりましたしー」
「Aさん、若い人にタカるのはみっともないよ。君も母親なんだから」
オタクな友人や、チーフからも援護射撃。でも友人、多分それはTRPGじゃないと思うんだ。
「そうよ! こんなに本あっても邪魔でしょ! ブックオフに売ってあげるわ!」
「いやいやいや。遊ぶんじゃなくて売るような人に渡せませんよ。
残念ですが、この話は無かったということで」
それが本音かと思いつつ、自分はさっさとトランクに本を放り込んで鍵かけてロッカーに収納。
Aはといえばムギャオー!と騒いでましたが、チーフから「いい加減にしろ!」と〆られておとなしく。
以上になります。
支援ありがとうございました。
これで終わったと思いたい……。
774: 名無しの心子知らず 2011/08/27(土) 17:24:05.40 ID:YOQd2SEl
>>770
TRPGってやってみたいけどよくわからんのよね
そんなイベントあるなら行ってみたいな
教えてクレクレw
789: 名無しの心子知らず 2011/08/27(土) 19:19:20.29 ID:SEAL7Hgl
>>774
東京近郊なら500円~1000円くらいで参加できる体験会やコンベンションと言うイベントが週末にやられてるよ。初心者歓迎のも多いから、Webで探して行ってみれば?
791: 名無しの心子知らず 2011/08/27(土) 19:27:51.65 ID:YOQd2SEl
>>789
西日本在住なんだw
東京も横浜も大して変わんないwww
「洞察力が鋭くてずけずけ物を言う私かっこいい」タイプの同僚女。電車で妊婦に席を譲ったら「偽善乙!そういうアピールきもいから!」俺「普通じゃね?」女「うわ~カッコイイ~www」
http://kosonews.blog.2nt.com/blog-entry-20532.html
俺「明日仕事休みます」 同僚「どうしたの?」 俺「ゲームのイベントに参加するので…」→すると翌日、駅に同僚の姿が…