こんな時間ですが失礼します。

少しオカルトというか厨二病と思われても仕方ない話なのですが、私は二重人格者でした。
私にも自覚がなかったので、そのことを知っているのは幼馴染だけでした。
幼馴染が覚えている一番古い記憶の私も既に二重人格で、私も二年前までは自分が二重人格だなんて知りませんでした。

それを自覚する事になったのが二年前。
私達は幼馴染と友人Aの計三人で飲みに出かけた日に盛大にやってくれたようでした。
その時の記憶は私には無く、ほとんどが幼馴染から聞かされて驚く内容でした。

ある程度お酒が進んだ時に彼女が出てきたそうです。
「じゅん、久しぶり」
幼馴染の名前には「じゅん」なんて入っていないのですが、彼女は幼馴染のことを「じゅん」と呼ぶようなのですぐに分かったとの事でした。
その挨拶から始まり、世間話をしていたかと思うと遠方に住んでる人（友人A）の私が知り得ない筈の恋愛事情や家庭のいざこざをことごとく言い当て気味悪がられたそうです。
言葉使いも声色も普段の私とはかけ離れています（別の機会に幼馴染からICレコーダーで録音してもらいましたが本当に別人でした）
なんで知っているんだ、という内容を暴露された友人Aは大暴れしましたが、喧嘩もしたこともなければ筋力も強くない私にあっさりと抑えられたそうです。
幸い通報などはされていなかったようです。
後日、友人Aとその両親がわざわざ私の実家に押しかけ、物凄い剣幕で罵倒をされた時が最大の修羅場でした。
その弁明を必死にしてくれた幼馴染には頭が上がりません。
その弁明の中で二重人格というのが家族にも知られ、訳も分からず問い詰められたのが第二の修羅場でした。

お大事に